答えを決めたがる日本人
日本人は答えを決めたがる。どっちが正しい、どっちが悪い、あれが良い、これがよくないと。
これを考えてしまうがゆえに、目の前のことに対して、純粋な気持ちで観察することができなくなってくる。
研究でもそう。恋愛でもそうだ。こっちの方がいいと、なんとなく勝手に決めて、目の前の状況から意識が離れていく。その先にあるのは迷い。
そもそも、あれが正しいとか、これが正しいというのは無い。良いと悪いという表現は抽象的すぎる。そこには、様々なイメージが含まれている。
正解がないものに、無理やり正解をつけている。こう生きるのが正しい。こう働くのが正しいとかね。できる人はこうやってる。とか。
それらは、余計な情報となって、頭の中にこびりつく。自分が何かやろうと思っても、すぐに正しいかどうかと頭によぎっていってしまう。
一番心が弱る状態は迷うこと。心が分裂する状態だ。正しいとかどうとか、意識すればするほど、そこに迷いが生まれてくる。じゃあ、本当の正解はなんだ。ってね。
実際、そんなものはない。何が正解ってない。そもそも。今正解だと感じたことも、時が経てば不正解になる可能性もある。正解も不正解も無いんだ。だから、成功とか、失敗という概念も無い。
これは、競争原理が働いてしまうと、優劣がでてきてしまうため、正しいとか、正しくないって発想がでてきてしまう。ここを超越できるかどうか。競争を超えて、自分の純粋な心で物事に向き合い、楽しめるかどうか。全てはここへ。