価値観の根を深め、アイデアの花を咲かそう 〜人生の理解を木に喩えて〜
価値観や哲学的な考えを木の根に喩えて考えてみると、妙にしっくりきた。
大樹は、広く深く根を張り巡らせ、太い幹を支え、花を咲かせる。
ここで、
木の根 → 価値観や哲学的考え
木の幹 → 人生の生活基盤・肉体や精神。
枝や葉っぱ、花 → 社会的な生活や成功。発想、アイデア。
のようなイメージで考えてみる。
植物の成長を考える上で、花と根のうち、より大切なのは木の根。
木の根が深く広く張り巡らされていかなければ、木の幹を支えられない。
花は枯れるもの。しかし、根は枯らしてはいけない。
木の根がしっかりしていれば、花が枯れようとも、時来れば花は咲く。
また、花は外から見えるが、根は見えない。
社会の刺激の中では、どうしても他人の表面的な成功やアイデアに注意が惹きつけられる。
花を咲かそうと思った時、たまたまラッキーで咲くこともある。が、本当に大成している場合、その裏側に深遠なる哲学がある。
類まれなる創造性で、ファンを魅了し続けた、apple創業者のスティーブ・ジョブズがヨガを好み、ヨガの哲学を学んでいたのは有名である。スティーブ・ジョブズが「あるヨギの自叙伝」をこよなく愛したというのは有名だ。あるヨギの自叙伝は、かなり分厚く、スピリチュアルな要素も入るため読みこなすのが大変だが、まさにヨガ哲学の本質を学ぶのに素晴らしい一冊である。
要は、深く広い物事の理解は、大成につながるということ。
ここで、価値観や人生の理解という根を掘り進め広げていくにはどうすれば良いか?考えてみたい。
根を掘り進めていく時は、色んな根が行き当たりばったりに、突き進んで掘り下げられていく。時に硬い岩盤に当たることもあれば、柔らかいところがグングン伸びることもある。
物事の理解も同じ。決まった方向に理解が進むというよりも、色んなことを考える中で、わかることはわかったり、ある時はわからなかったけど、いつかわかるようになっているということは多い。
実際的なアクションとしては、本を読んでみたり、物事や自分の考えを深く考えてみることで、理解は進んでいく。「経験」をすることも、理解を深める上で大きな助けとなる。考えてみて、経験して、「あっ」と気づいて、理解は進んでいく。
価値観の理解が進んでいくにつれ、ちょっとやそっとの世間の刺激じゃ揺るがない自分ができていく。上手くいかないことがあっても、人生がポキっと折れて復帰できないようなことはほぼ無く、時来たれば成功の道へ戻っていくことだろう。
明けない夜はない。冬の次には春が来る。